ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく

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誰もが自分の価値観が正と思ってる

ポップには18Pから読んでくださいって書いてありました。序盤の山場とかではなく本編の始まるページです。1ページ目からだと10枚ぐらい格言じみた言葉が続くので「堀江貴文がえらそうに語ってる」と食わず嫌いされちゃいそうなのを回避したかったんでしょうね。たぶん正解です。

価値観が共有できるかはともかくとして頭のいい人だなと思いました。経歴じゃなくて文章とそこからにじみ出てくる考え方がね。

やる気があればいついかなる時でもなんとかなると言いたいんだと思います。中学生の時にPCが欲しいがために新聞配達したとか、周囲と学力レベルが違いすぎるからちょっと離れた町の学習塾まで通ったとか。捉えようによっては、俺ってすごいだろ!と言ってるだけになりかねませんが。

堀江貴文さんの過去の出版物を読んだことありません。しかし他の著作物との違いはおそらく他人の言葉を理解できるようになったことじゃないかな。自分と違う考え方を全否定していた節を感じます。「何言ってんだこいつ?」ってやつですね。

収監されて考える時間ができていろんな人がいることに気づいたらしい。後ろ向きな言葉に「そうじゃないよ、こうなんだ」と言っていたのが「こういう考え方もあるよ」になったような。

ネットがつながらなかったので仕方なく本を1000冊読んで考えた そしたら意外に役立った (ノンフィクション単行本)


私は堀江貴文さんとおそらく価値観が合いません。「目に見える結果」が全てで、ミーティングが始まる前の天気の話を無駄話と思っていたそうなので。私は潤滑油がないと話せない人間なので会議に赴いて鞄を下しながら「今日は寒いですね」といったのにムスっとされたら萎縮するでしょう。そこから長い話になるようなら私も時間の無駄と思いますが、潤滑油としての雑談も時間の無駄と切られては私は無理です。時間が有限なのは分かるけどね。

「目に見える結果」。それが出せない人にはとんでもない怒号を浴びせてたのかな?できる人はできない人が理解できないからね。自分が担当すれば結果が出せるはずなのになぜこの人は結果が出せないんだろうとか思ったのかも。そのジレンマが怒りになる。それが担当者を偽計取引に走らせる結果になったのかな。

堀江貴文さんを分別のあるいい人に見えるのは一人語りで都合のいい面しか見えないからかな?文章からは価値感が鋭利だけど穏やかな人に見えます。一人称が"僕"だから穏やかに見えるだけかもしれないけど。

堀江貴文さんが狡いってことじゃなくて誰だって悪い奴に思われたくないってのは当たり前なんだけどね。

読みやすいので読書に慣れている人なら読了するのに1時間?私は2時間ぐらいでした。

時代の寵児になった堀江貴文さんを知りたいなら買い。通勤途中の暇つぶし用だと2時間に1470円を適正と思うなら買い。って感じかな。

おっと、堀江貴文さんが言いたいことについて。

今の日本経済を泳ぐのに最適な性格や行動力とそれを的確に表現する能力を持っていますね。美人広報と呼ばれた乙部綾子さんの言ってた「純粋な人」はこの辺のことを言ってるのかも。

私は生涯困らない金が手に入ったらリタイアして儲けは考えないで好きなことをするか「let's go なまけもの」の竹ちゃん(麻雀で数億ゲット→新聞読んで時間をつぶすホテル暮らし)みたいになりたいな。

"儲けは考えないで好きなこと"で考えを止めるな!その"好きなこと"がどうやったら企業化できるか考えろ!とか言われそうだな。

イヤイヤ働くよりも好きなことをしたらお金があとからついてきたって方が素敵ってのはわかりますけどねぇ。

うーん、言い返そうとすると堀江貴文さんがたくさん聞いてきた「私はあなたじゃない(それに才能もない)」に帰結しちゃいそうでモンモンとするなぁ。そうじゃないつもりなんだけど、突き詰めれば、やる気の問題なのかなぁ